元イメクラ嬢まりあ☆風俗店経営日記

　週２日はお休みはありますし、人が少ないからでて～！と休みの日まで電話したりはしないですから。それに、普通の会社員と同じ程度の出勤時間でOKなのです。

　でも、入寮した子達は、家のない子ではなかった為、ちょっと戸惑ったというのが、私の本音であります。

　お店の事で考えればありがたい話なのですが、すでに、入店して働いている子からのお話だったもので、何かあったのではないかと心配だわ。という戸惑いです。

　話を聞いてみれば、親との事、家族との事でのトラブルでした。

　家族とのトラブルというのは、誰にでもよくある話ですが、ちょっと家庭環境に元々問題がある子達ばかりでした。

　私も、家族との問題にはとても苦労しましたし、まだまだ２０歳そこそこの女の子に、今の私の考えというのは、理解に苦しむのは分かっていました。

　私の場合も、ちょうど彼女達と同じ年頃に、１人暮らしを始め、現在両親ともに、和解して親子の関係をやっと築きあげている最中なので、親という存在がとても大切に思えたのも、最近の話です。

　１人で生活するというのは、思った以上に不安と孤独との戦いです。家族が居たって孤独感というものは感じます。でも、本当に１人になり帰る処を失う怖さは、きっと立派に１人暮らしするという感覚と異なるものだと思います。

　私は、不安なのです。帰る処を失うと人は強くならなければいけない。という思いから、曲がった強さを身につけます。

　信じられるものはお金だけ。

　なんでも、お金で解決出来る。人の心でさえも。でも、人は信じない。生きて行く為に、強い人を演じる為に。

　この業界ならではの、曲った強さを。

　彼女達は、これからの人です。すでに、そんな兆しさえ、私には見えてしまいます。

　手遅れにならない様に・・・。

　これからが大変です。彼女達だけではなく、私達スタッフも。

　親代わりとして、彼女達の吸収時期を共に過ごす仲間として。

　人として生まれてきた以上、あなた達と出会った以上、私達は、幸せでなければならないのです。

　人としての喜びを味わう義務があるのです。

　入寮というたった１つの出来事が良くも悪くも人を大きく変えていきます。

　でも、大丈夫。私達のお店に来てくれて、出会ってくれてありがとうの意味を込めて、想い続けてくれる仲間がいるのだから。